《MUMEI》

雪うさぎは夢を見る

春の野原をピョンピ
ョン跳ねる夢。

目覚めれば、周りは
銀世界。当たり前の
景色。

雪うさぎは、溜息を
ついた。


『どうしたの?うさ
ぎさん?』


雪うさぎは、赤い目
を声のする方へ向け
ました。

『君はだぁれ?』


『私はポルンだよ』

そう言って、笑うの
は、黒の三角帽子を
目深に被り、裏地が
赤色の黒のマントを
羽織った、小さな女
の子。

あんまり小さいので
帽子もマントもブカ
ブカです。

ポルンは、もう一度
聞きました。

『どうして溜息をつ
いたの?』


雪うさぎは寂しげに
答えました。

『ボクには夢がある
んだ、叶わない夢が
ね。』


ポルンは、雪うさぎ
の言葉をじっと聞い
ていましたが、何か
思い付いた様に、手
をポン!と叩きまし
た。

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