《MUMEI》
フレアからの連絡
ノームが危険地帯に入って数分後


「うわ!」


コロナの携帯が鳴り、アルゴンは焦った。


で、出た方がいいかな…


迷っていると、携帯はすぐに切れた。


そして、更に数分後


「うわ!」


アルゴンの携帯が鳴った。


こ、今度は俺!?


防護服の二重になっているポケットから、アルゴンは慌てて携帯を取り出した。


あ、このままじゃ喋れねーじゃん!


それから慌ててマスクを通常の物と取り替え、ようやく携帯に出た。


「はい、も」

『やっと繋がった! コロナもクーも出ないから、もうダメかと思った!』

「…フレア?」


やっと繋がったって、何だ?


アルゴンも、そしてコロナもクーも気付いていなかったが


ノームはずっと、妨害電波発生装置を携帯していた。


だから、ノームが離れたから、アルゴンとコロナの携帯が鳴ったのだった。


『そうよ! 他の皆は無事!?』

「あー」


そして、アルゴンは


自分視点で起こった出来事をフレアに話した。


『説明するのが面倒だから、警察行くまで大人しくしてなさい』

「け、警察」

『いいわね』


フレアは一方的に通話を終了させた。

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