《MUMEI》
長い長い一日4
『あのさ、余計なお世話だと思うけど、一応言っとく』


俺がただ気になっただけだし


『せー君?』


変態が食堂に来ないのは、助かるけど


『飯はちゃんと食べた方がいいと思う』

『…』

『そんだけだから』


何か偉そうだったかも


言うだけ言って、ちょっと後悔しながら、エレベーターに乗った


『… … せー君

…ツンデレ』


そう、変態が呟いたのを、俺は知らない


『けどなー お肉は油っこいし、野菜は苦いし、お米は味しないから、嫌いなんだよなー』


変態が食事をしないのは、そんなわがままからだったのも知らなかった


『けど、せー君に食べさせてもらえたら…

フフフフフフフフフ』


そう、企んでいたのも知らなかった

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