《MUMEI》
人垣の狭間で
            :
            :



のび太さんの家の前には救急車が横付けされ、近所の住人達が“何事か?”と騒ぎながら集まっていたわ。



私は、その集団の中に紛れ、玄関から出てくるであろう人影を待っていたの。




彼の死を見届けるために………。




やがて数人の救急救命士が押すストレッチャーが慌ただしく玄関から出てきたのよ。



すると私の周りにいた大人達が一斉に騒ぎだしたの…。



ちょっとした押しくら饅頭のようにひしめき合い、私の視界は大きなオバサンのお尻で閉ざされてしまった…。




でも―――…

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫