《MUMEI》

「これからどうする?」


「だったら私の家来る?」


「でも私傷だらけだよ」


「大丈夫だよ、さぁ行こう」


雹里は星羅の手を引き歩き出した。


雹里の家まで10分くらいだった、アパート暮らしの星羅にとって雹里の家はデカかった。


「ただいまお母さん、友達連れてきたよ」


「おかえりー雹ちゃん、もうママって言わないと許さないぞー」


リビングから出てきた雹里のお母さんはニコニコしながら言った。

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