《MUMEI》

そのダミ声は、私の表情を険しく歪ませた…!



それは、のび太さんに影のように付き従っていたネコ型ロボットの声だった――…



何故かドラちゃんだけは死ななかったの…!




―――…どうして…!?



私は慌ててデスノートに記した名前を確かめる。



そこには確かに『ドラえもん』の名前も記されていた…。




やがて、のび太さんの家の前から救急車が走り去ると、見せ物の終幕にシラケるように、其所に集まっていた野次馬らが散開した。




私は其所に一人ポツンと居残り続けたの――…。

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