《MUMEI》

雹里が降りる駅に着くと2人同時に立ち上がった。


「どうして檜泉君も降りるの?」


「姫様を家までお送りします、最近の世の中は危ないからね」


「私1人で大丈夫だよ?」


「怪しい人が増えたからね、俺が責任持ってお送りします」


「別に大丈夫なのに」


雹里電車を降り改札を出ると檜泉と共に家路へと歩き出した。


「ねぇ雹里ちゃん、ずっと気になっていたんだけど、どうして雹里って言うの?名前に雹って珍しくない?」


雹里は檜泉の顔を見た。

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