《MUMEI》
死者の数
「負傷者三名、死者二名か」


負傷者は、フレア・コロナ


エアーを保護した特殊チーム隊員


死者は、本物のサンと


今、ノームが着ている制服の本当の持ち主


特殊チーム、新人隊員の事だった。


ちなみに、社長やノームの中ではクーは軽傷なので、対象外だった。


「余計な死者を増やしてすみません」


ノームの言う余計な死者は、本物のサンだけで


特殊チーム隊員は、想定内だった。


「まぁ、いい。お前にはまだ殺してもらわなければならない人間がいるからな」

「できるだけ少なければ、社長の手を煩わせなくて済むのですが」


ノームが気にするのは、社長の機嫌だけだった。


「それは、相手次第だな。所で、あの三人は?」

「あぁ、それなら、今頃…

毒が、回って死んでいるでしょう」


この国の人間は毒に強く、毒性を含む動物を好んで食べる。


もちろん、その際危険部位は切り落とすが、その部位の扱いは雑で


簡単にそれを手に入れる事ができた。


あとは、それをあの


グリーン博士の助手の、三人の料理に入れれば…


三人は、檻の中で、ほぼ同時に苦しみ始め、息を引き取った。

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