《MUMEI》
南国での事件のその後
「本当に、二人とも無事で良かったわ」

「犯人はまだ見つかってないけどね」


南国での事件は、未だ未解決だった。


「らしいわね」


クーが詳しく説明しなくても、情報屋のネオンは、既に事件を把握していた。


犯人は、金品には目もくれず、殺人を犯していた。


それに、クーに命がけのゲームを提案した事から


今回の事件を、警察は、精神異常者の快楽殺人だと思っていた。


おかしい所は無いけど


「ねぇ、クーちゃん。犯人に見覚えは本当に無かった?

例えば

O2カンパニーで見かけた事は無かった?」


キセノンから社長の恐ろしさを聞いたネオンは、この事件に社長が絡んでいるかもしれないと思ったのだ。


「? … ううん。…何で?」


何で、そこでO2カンパニーが?


エアーとO2カンパニーの繋がりを知らないクーは、不思議そうに首を傾げた。


そういえば、説明がまだだったわね


「ごめんなさい。ちゃんと、後で話すわ」

「? うん」


何か、ネオンらしくないな


いつも冷静なネオンが、焦っている様子を見て


クーは、不安になった。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫