《MUMEI》

「はい、よろしくお願いします」


檜泉は営業スマイルのような笑顔で言った。


「お母さん、夕飯作り途中なんでしょ」


「あぁそうだった!劉ちゃん食べていくでしょ?今日はママ特製カレーよ」


「いただきます」


里々耶は嬉しそうな顔をした。


「じゃあご飯出来るまで待っていてね」


「はい」


里々耶はルンルン気分でリビングへと走って戻っていった。

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