《MUMEI》

「そうかそうか、ただの同じクラスの人か。じゃあ雹里と同じクラスの檜泉劉眞、ゆっくりしていってね」


無理に作った笑顔で心の中でさっさと帰りやがれと叫びながら階段を通れるように端によった。



「檜泉君、私の部屋2階だから行こう」


雹里は階段を登り始めた。


「うん、じゃあお邪魔しますねお兄さん」


檜泉はわざとらしく言ったが、その瞬間雪耶に肩を捕まれた。


檜泉は雪耶の顔を見た。

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