《MUMEI》
行方
ショウがユウリの研
究室から出ようとし
た、その時、廊下の
向こうから走ってく
る人影に気付いた。


『夢視?』

『ショウ?』

互いに、何故?ここ
に?と言う顔。


『白、白は、まだ中
にいるんですか?』

夢視は、焦るように
問い掛ける。


『白?いや…中には
居ないぞ?』

ショウがそう答えた
途端、夢視の顔色が
変わった。


『嘘…まさか…白が
私に嘘を?』

夢視は慌てて研究室
のドアに飛び込んだ


『夢視様?』

ユウリは慌てて飛び
込んで来た夢視に目
を丸くする。


『ユウリ先生、白は
白は?』

『白?いえ、知りま
せん、が、どうかし
たんですか?』


『ユウリ先生に呼ば
れたからと、夕刻に
出て行ったまま戻ら
ないんです。』

『え、私の所へ、で
すか?いえ、白を呼
んだ覚えは無いです
ね。』

『そんな…じゃ白は
どこへ?』

夢視はヘタリと、そ
の場に崩れ落ちた。


『夢視!』

その様子を見たショ
ウが素早く傍へ駆け
寄った。

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