《MUMEI》 社長との再会「綺麗になったね」 キセノンが社長に会ったのは、子供の頃 ソラリアが入院していた頃だった。 「…ありがとう、ございます」 「まぁ、私はソラリアの方が好みだけど」 そう言って、社長が見つめた先には コールドスリープカプセルに入ったソラリアがいた。 「こんな所に、…いらっしゃった、ん、…ですね」 社長が移動したので、キセノンからもソラリアの姿が確認できた。 こんな、所に、閉じ込めて 「キセノン」 怒りに震えるキセノンに、ライトが優しく声をかけた。 「キセノン」 キセノンの震える拳をそっと握り、ライトは電話で言った用件をもう一度告げた。 「社長はようやく ソラリアさんのコールドスリープを解除する事に 同意して下さったよ」 ライトの言葉に、キセノンは社長を見つめた。 「ここ最近、…特に出張中、いろいろあってね。 もう、ソラリアを眠らせてあげたいと思ったんだ」 社長の言葉に、嘘偽りは無かった。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |