《MUMEI》

雹里は階段を上がりきると階段下へと振り向いた。


「檜泉くん?上にあがってこないの?」


「うん今行くよ、じゃあお大事にお兄さん」


檜泉は雪耶に微笑むと階段を上がっていった。


雪耶は階段を上がっていく檜泉を睨みつけた。


何がお兄さんだ
お兄さんと
呼んで良いのは
雹ちゃんだけだぞ


いや出来れば
お兄ちゃん
お兄ちゃまが
良いんだが…


いや兄たまも
捨てがたいな…

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫