《MUMEI》
納得しないエアー
「…そうよね」


クーちゃんなら、そう言うと思ったわ


「じゃあ、エアーは、いつも通り俺と留守番だな」

「るすばん?」

「アルゴンと一緒に、僕の帰りを待つって事だよ」

「…や」

「え?」×3

「エアーは、クーと一緒にいたい」

「…」×3

「クーが、この前いなくなった時

エアー、ここが痛かった」


エアーは、自分の胸に手を置いた。


「…怖かった」


そして、瞳をうるませた。


「だから、エアーはクーと一緒にいる」

「…っ、嬉しいけど、今回は、大丈夫だよ」

「…わからない、そんなの」


すねるエアーに


その可愛い様子に


「じゃあ、…一緒に、行く?」


思わず、クーはそう提案していた。


「いいの?」

「社長に訊いてみ…」

「駄目よ!」


『社長』という言葉を聞いて、エアーの可愛さに流されそうになっているクーを


ネオンが、慌てて止めた。


「…どうして?」


その勢いがあまりにすごく


ネオンの大声を聞いたエアーは、涙ぐんだ。


「泣かすなよ」

「ネオン…」

「ご、ごめんなさい、クーちゃん、エアーちゃん。でもね、駄目なの。な、泣かないで」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫