《MUMEI》
何の変哲も無い日々に
わたしは幸せなハズだ。

毎日学校へ行って、個性豊かな友人達と楽しく過ごす。

勉強だって運動だって、努力すれば良くなるものだ。

部活だって、役委員会だって、皆一生懸命に頑張っている。

学校が終われば女友達と一緒に帰ったり、遊んだりする。

話題は恋愛が多いかな?

出掛けるのは、カラオケやショッピングに良く行く。

バイトだって楽しい。

いろいろ辛いこともあるけれど、それでも頑張れば店長が褒めてくれることだってある。

そして、彼氏。

高校入学してから、ずっと気になっていた彼。

でも学校で1番人気で、手が届かなかった。

彼につり合うように、いろいろなことを頑張ってきた。

アプローチも積極的にして、彼の方から好きだと告白してくれた時は嬉しかった。

幸せな日々。

満ち足りた毎日を送っているハズなのに…ふと、考える時がある。

どこか虚しさを感じるのは、何故?

自分で選んで、頑張って努力したからこそ、今の日々があるのに…。

目の前で彼が微笑んでいても、どこか…遠い。

何…で?

…あぁ、また意識が遠くなる。

時々起きるコレは…。

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