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《MUMEI》 出来杉さんは記憶を無くしていた間の自分の振る舞いが恥ずかしかったのか、少し照れたように頭を掻いていたわ。 出来杉「…まさか、キミがキラになるなんてね……。」 しずか「…驚いた……？」 出来杉「…いや……まぁ…ちょっとはね…。(苦笑)」 しずか「“ちょっと”なの…？」 …私は上目使いに笑いかける。 出来杉「―――――………。」 彼は口をつぐみ、それ以上のリアクションを返してくることは無かったわ。 おそらく聞きたいことは山ほどある筈なのにね…？ しずか「うふふ…。」 私は小さな含み笑いだけで、彼からの質問を締め切ったの――…。 前へ |次へ |
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