《MUMEI》
−陸side−
あいつ…旅客機だなんて嘘言いやがって。どうせ、女のこと考えてたんだろ。はぁ…いっそのこと俺のこと考えてくれればいいのにな。…そりゃねぇか。
いっそのこと……誰かに相談してみるか。






「はぁぁぁぁっ!?おっお前マジで言ってんのか?」「お前、声でけぇよっ!」はぁ…やっぱコイツに相談なんかするんじゃなかったよ(泣)いくら彼女がいるからって、岡山に相談すんじゃなかった…。
「あ、悪ぃ。つうかお前さぁ自分で言ってること分かってんの?」
「分かってっから相談してんだろ!」ったくコイツ面倒だ…(泣)
「これ頼人に言うなよって言われたことだけどよ。アイツも……お前のことすきだぞ?」
はい?俺はそのまま固まっちまった…。どういうことだ?だから、俺がアイツのことが好きだって言った時めっちゃ、驚いてたんだな………ってそうじゃねぇゥ「おいっ!それ、どういうことだィ」俺は思わず、岡山の胸ぐらをおもいっきり掴んでいた。「ちょっ落ち着けってゥ」「あっ悪ぃ。つうか、どういうことだよ?それ詳しく教えろ!」
「分かったよ…」



俺は全部聞き終わった時には、訳が分からなくなってた…。
「…………。」
「おいっ……陸?お前、色んな意味で大丈夫か?」
「……う、うん。なんとか大丈夫……。なあ、じゃあ俺らって両思いってことか?」
「まあ、そーなるけど?でも、どーするかはお前が決めろよ?」






俺は家に帰って来てからもぼーっとしてた……。
(明日、まともに頼人と話せねーかも………)

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