《MUMEI》 出来杉「……………。」 出来杉さんは、一瞬ピクリと表情をこわばらせたけど、とくにうろたえる様子もなかったわ。 彼は暫く私の横顔を凝視していたの…。 彼のその様子を言葉で表現するのは難しい…。 彼は、私の変貌が信じられないという様子でもなく… 無論、のび太さんの死を悼んでいる訳でもない…。 氷のような表情………冷徹な眼差し…。 普段の優等生としての出来杉さんは仮面を被ってるだけで、むしろ今の方が彼本来の姿なのかもしれない…。 以前の私は、そんな彼の本質に薄々気づいていたからこそ、無意識に彼と距離を置いていたのでしょうね…。 ………でも、今は―――………… 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |