《MUMEI》
‡狂乱
『クスクス…ねぇ、白?
苦しいかい?』

薄暗闇に響く殿下の
声。蝋燭の光揺らめ
く地下室には、白と
レイノルド殿下、そ
して側近の男、ロイ
ズの三人。

白は、衣服を剥がれ
天井から下がる鎖に
両手を吊られている

床に膝を着く高さに
吊られた身体には、
無数の鞭の跡が、赤
い線を描く。

幼さ故、快楽を知ら
ぬ身体に、殿下は無
理矢理、媚薬を仕込
み敏感な身体に仕立
て上げた。

媚薬の効果により、
熱を持った白自身は
根元をきつく縛られ
ている為、解放され
ず白に苦痛をもたら
していた。

さらに、後ろの秘孔
には、初めて受け入
れるには、不似合い
な大型のモノが挿入
され、低いモーター
音を響かせ、白を苦
しめている。

白の身体はブルブル
と震え、玉の様な汗
が噴き出している。


そんな白を、直視出
来ずに目を逸らすロ
イズ。

…だから、忠告した
のに…あの時、逃げ
ていれば…

ロイズは、殿下の過
去話をした後、白に
逃げる様に説得した
のだ。が、白は頑な
に首を振り殿下の待
つ、この地下室まで
来たのだった。

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