《MUMEI》

…殿下の心を救いた
いのなら…−−−−
―あげて…

そう、俺に囁いて…
白は、殿下の元へ進
んだ。

…白?お前、俺に何
を望むんだ?俺ごと
きが、殿下を止めら
れるはずがないだろ
う?

ーーロイズ、お前は
僕の傍にいろ!ーー

幼い殿下の一言が、
俺を奴隷から救い出
してくれた。

あの時から、殿下の
傍で、殿下の望む様
に尽くして来たのだ

〈間違った道に進も
うとしたら…〉

あの時の白の言葉が
頭にちらつく。ロイ
ズも、また悩み苦し
んでいた。


『ひぅ…あっ…ん』

白の苦しげな声が響
いて、ロイズは顔を
上げた。

殿下は、白の秘孔に
挿入した玩具を掴み
激しく突き立ててい
た。

『あっぐぅ…ん…』

白の小さな尻に、埋
められた玩具に滴る
緑色の液体…それは
傷付いた秘孔から流
れる白の血液。


『へぇ、花って緑色
の血なんだね?所詮
雑草って事だね。』

殿下の冷酷な攻めに
白は苦しげに涙を流
す。


『そろそろ…いいか
な?ね、白?君は知
ってるかい?君たち
花の秘密を…』

殿下の囁きに白は瞳
を開いて首を横に振
った。

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