《MUMEI》

「……キャ!」

千花さんが突然目の前で転ぶ。


「大丈夫ですか。」

転ぶなんて千花さんには珍しい。
が、僕も上手く力が入らずに膝を付いていた。


「情けは無用!覚悟っ……」

千花さんの攻撃を受けようとした時、体中が痺れた。


「はぎゃあああああ!」

電撃が走る。
絶叫と共に僕の背中の毛が伸びたことは言うまでもない。


「……命拾いしたわね!」

千花さんは窓から飛び降りた。


『今ので探知されたな……』

千秋様が助けて下さったようだ。
体がまだ痺れて話せない。



『全員、体育館に集合しろ。』

千秋様のその一言により全ての生き残っている人達は集まった。

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