《MUMEI》 覚悟「…わかったわ。…でも」 ネオンは、エアーとアルゴンを見つめた。 「な、何だよ」 「…ネオン?」 あまりにも真剣なネオンの表情に アルゴンは焦り エアーの表情は固くなった。 「クーちゃんには、どんな辛い事実も受け止められる、大きな器がある」 アタシの過去を受け止めてくれたように ありのままのアルゴンを、受け入れたように 得体の知れなかったエアーちゃんを、受け止めたように 自分の身内の死を 特に、壮絶だった父親の死を受け入れたように …でも 「アルゴン。エアーちゃん。 二人は、辛い現実を受け止めて 危険を回避する為に、冷静に行動する事ができる? それができないのなら、話はできないわ。 でも、私の指示には従ってもらう」 「な、」 「死にたく無かったら、私の言う事を聞きなさい」 「死って」 「その位、事態は深刻なのよ。 …どうする? 二人共」 ネオンはかつてないほどの鋭い視線と口調で 二人に答えを迫った。 前へ |次へ |
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