《MUMEI》
いつも一緒に
「エアーちゃんは、どうする?」

「クーが聞くならエアーも聞く」

「あのね、そういう問題じゃ…」

「エアーはクーと一緒にいるって決めた。

クーとずっと一緒いるって決めたの。

クーが楽しくても

クーが悲しくても

クーが怒ってても

ずっと

ずっと、一緒に

いつも、一緒にいたいの、エアーは。

だから、クーが聞くならエアーも、聞く」

「「「エアー」」ちゃん…」


エアーの真剣な答えに、他の三人は驚いた。


そこには、無表情で感情も無い


美しい人形のような存在ではなく


確かな言葉と、表情で、強い決意を語る


一人の、確かな人間がいた。


その、急激な変化に、クー達は驚くしかなかったが


クーの優しさ・愛情


アルゴンの面倒見の良さ


ネオンの丁寧な対応


それらが、エアーの成長の手助けをしていたのだった。


しかも、それらは、三人が自然にエアーに与えていたもので


グリーン博士やその部下達では決して自然には与えられないものだった。


そして、皮肉にも


このエアーを、社長は、欲していた。

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