《MUMEI》 机に倒れんでいる先生、床に倒れている先生。 みんな、みんな、血を流しています。 もう、生きた人間はわたししかいないことを、理解してしまいました。 わたしは校舎から逃げ出しました。 荷物も持たず、上履きのままで。 誰かに助けを求めたかったんです。 でも…町の中にも、異変は続いていました。 町の中にも、血を流している人達が倒れていたんです。 わたしは自分の家に向かいました。 無我夢中で走る中、これが夢であるように、覚めるようにと願いながら…。 しかし家の中に入ったわたしは、悪夢が続いていることを知りました。 家族もまた、血を流しながら、倒れていたからです。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |