《MUMEI》
長い長い一日7
丁度、朝食を完食した頃


『…まだ、鳳凰寺君は来ないんですね』


渚さんが、現れた


つーか、怖っ!


殺気出てる


総長の殺気出まくってるから!


ほらほら、俺はまだそういうの慣れてるからいいけど、虎之介先輩今度は青くなってるし


でも食べる手は止めてないけど


『鈴木君がこんなに遅いのも、珍しいですね』





うん、今、食べるの止めたら


危険だな


虎之介先輩は、更にスピードを早めた


『さて、誠君』

『はい?』


俺、ちゃんと食べたぞ?


『鳳凰寺君を呼び出しなさい』

『俺が …ですか?』


それより、渚さんが脅し…


いやいや、呼び出した方が


『私は君と鈴木君の食器の片付けがありますから』

『終りました!ごちそうさまでした!すみませんでした!』


…タイミングバッチリだな、虎之介先輩


『さあ、早く』

『はい』


携帯を取り出し、修治に電話をかけた


電話は


…電源が入っていなかった


『繋がりません』

『仕方ありませんね』


渚さんは、大きくため息をついた

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