《MUMEI》
オゾン誕生日会出席者確認
オゾン誕生日会前日


少し、意外だったな


社長は、明日オゾンの部屋で行われる、誕生日会のメンバーを確認していた。


そこには


ライト・キセノン父子


クー


そして


ネオンの名前があった。


あの南国の事件で、この男が見かけ倒しなのはわかっているのに


社長は、アルゴンの写真を指で弾きながら、考えた。


おそらくコイツは、ネオンから、何か策を与えられているだろう


社長は、ネオンの頭脳を認め


一番ネオンを警戒していた。


だからこそ、ネオンが自ら自分に近付き


頼りないアルゴンと、狙われているエアーを留守番させるという事態に、多少戸惑っていた。


「まぁ、いい。結果は、どうせ変わらない」


どうあがいても、私には敵わない


今までの経験


今持っている力


それらは確かに、ずば抜けており


今の社長は


無敵


といっても、過言では無かった。


「行くぞ、ノーム」

「はい。社長」


そして、社長は、ノームを連れて、社長室地下にある幾つもの隠し通路の中の一つを通り


ある場所へと向かった。

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