《MUMEI》

ドラえもんは、その冷た過ぎる眼差しに、思わず背筋にビクリと悪寒が走った――…。



ドラえもん「――…マ…マ……?」



おおよそ人間のものとは思えない、血のかよわぬ機械のような眼差し――…



まるで、息子の敵でも睨むような玉子の眼差しに、ドラえもんはそれ以上言葉をかけることができなかった…。




玉子は、そのまま視線を廊下の奥へ戻すと、虚ろな表情で何処かへ歩いてゆく――…。




玉子「… ド ラ チ ャ ン … ヲ ……


……… ハ カ イ …… ス ル ……。」



ブツブツと唱える玉子の声は、背後でうろたえるドラえもんとドラミの耳には届かなかった――…。



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