《MUMEI》
誕生日会終了
その後も、オゾンの誕生日会は終始和やかムードで


無事に、終了した。


ライトとキセノンは、明日手術があるので、すぐに部屋を出ていった。


「ねぇ、クー!今日は泊まっていってよ」

「ごめん、今日はネオンもいるし…」

「部屋いっぱいあるから大丈夫だよ!ね!パパ」

「あぁ、そうだな」


ネオン…


大丈夫よ、クーちゃん


これは、ネオンにとって想定内の出来事だった。


「すみません、社長。それに、オゾン君。

今日は、私が昔お世話になった使用人の誕生日でもあるので

これから、私の実家に行かなくてはいけないんです」


ネオンは戸惑うクーの隣で、スラスラと理由を述べた。


嘘は言っていない。


ネオンの実家には大勢の使用人がおり


そのほとんどが、昔から働いていた。


そして、その大勢の中の一人に、今日誕生日の人間がいたのだった。


「クー君も、必要かね」

「ええ。両親も会いたがってますし」


これも、嘘では無く


ネオンの両親はクーに感謝していたし


クーを気に入っていた。

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