《MUMEI》 小さな異変…これで、全て上手 くいく。カラスは安 堵のため息を漏らし た。 封印されし、優鬼の 顔を見つめながら… しかし、この時優鬼 に起きていた異変に カラスは気付けなか った。 それは、異変と呼ぶ には、まだ余りに小 さなモノであり、片 割れである金色青龍 王鬼でさえも気付い ていなかったのであ る。 優鬼の御霊に張り付 いた、ほんの少しの 黒い点。針で突いた 程のソレは……。 いずれ優鬼の御霊を 覆い尽くす程に拡が り、二人を苦しめる 事となる。 隠れ山の何処かに、 封印されし鬼がある と言う。傍には、一 羽のカラスが寄り添 う様に護っていると 言う。 古い昔々の言い伝え 今では信じる者もい ないと言われている ……。 …第二部・完… 前へ |次へ |
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