《MUMEI》
ネオン、到着
ネオンが社長室にたどり着いたのは


クーの手術が始まり


クーから、肺が取り出された時だった。


遅かったな


余裕の笑みを浮かべ、ノームはネオンと対峙していた。


「クーは何処だ」

「今、手術中だ。終われば、出てくる」


手術中


ノームの言葉を、ネオンはすぐに理解した。


危険だと、わかってたのに…!


クーの心肺が、常人離れしているのを、ネオンは知っていた。


ドナーの存在が隠されていた事から


クーを無理矢理ドナーにするのでは無いかと


警戒はしていた。


なのに…っ!


「諦めろ。社長には、敵わない。

命があるだけマシだと思え」

「何だと!」


ネオンは怒りのままに、ノームに殴りかかった。





ノームは簡単にそれを受け止めた。


「大人しく待ってろ。疲れるだけだぞ」

「そんな事出来るか!」


その後もネオンは攻撃を続けたが


ノームを傷つける事はできず


ただ、疲れていく一方だった。


隠し持っていたスタンガンでの不意打ちも


残念ながら、当たらなかった。

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