《MUMEI》
誰もが予想しなかった結末
「ネオン君が上で待っているよ」

「ネオンが…」


ネオンという単語を聞いて、クーはようやく反応を示した。


「ネオン君と一緒に帰りなさい」


心臓が必要になったらまた呼んでやるから


そんな気持ちでエアロはクーに微笑んだ。


それに対しクーは


「は…い…」


操り人形のように、ぎこちなく、動き始めた。


そんなクーを見て、エアーは心配になったが


自分が近付くと、死んでしまう


そう思い込んでいた為、手を貸す事は無かった。


そして、クーがゆっくりと歩き始めた時


コンコンと、エアロが小さく咳をし始めた。


「?」


風邪…か?


「!?」


やがてその咳は、ゲホゲホと、激しくなり


「ウグッ!?」


エアロは、…吐血した。


その様子に、思わずクーは足を止めた。


その血は


本来、赤い筈の血は


緑色、だった。


そうして


エアロは、その場に倒れ


二度と、動かなくなった。


エアー、が、…ずっと、側にいるって言った、…から?


息絶えたエアロの隣で、エアーはそんな事を考えていた。

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