《MUMEI》
最後の犠牲者
「はい!イチャイチャタイム終了!

帰るわよ!」


死体の側でイチャイチャするのもどうかと思うし


ネオンが手を叩くと


クーとエアーは真っ赤になって頷いた。


「ていうかクーちゃん。体大丈夫?」

「変な感じはするけど、一応平気。

エアーが、近くにいるのもあるかも」

「なるほど」


エアーちゃんがいれば、綺麗な空気が手に入るし


「ついでにイチャイチャできて、一石二鳥ね」

「ネ、ネオン!」

「まぁ、オゾン君はいい子だから、クーちゃんの犠牲で丈夫になっても、恨めないし」

「…」

「ね」

「そうだね」


きっともう移植手術は終わってしまっただろうし


「帰ろう、クー」

「うん。帰ろう」

「アルゴンも待ちくたびれてるでしょうし」


その後


三人は地下室にあった非常用の隠し通路を使って、O2カンパニーを脱出した。


翌日、ネオンの実家に戻った三人の耳に入ってきたのは


O2カンパニー社長


社長専属SP


そして


社長の息子


オゾン


の、怪死というニュースだった。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫