《MUMEI》
隠れ
【美咲の心の声】
待てって言われて待つバカがどこに居るって言うのよ!もうこれじゃぁ逃げるしかないじゃない!
あ!やった!生徒会室!確かあこに陽一が居るはず。
ガラッ
「どうしました?」
「陽一!ちょっとここに居させて!」
「いいですけど・・・・・もしかして、明にでもおわれてます?」
「そうなの!だからかくまって!」
ガラッ
「おい陽一!美咲いるか?」
「いてもいなくても僕は言わない。」
「お前って昔から可愛くねえよなぁ〜。このシスコンが!」
「男がかわいいと言われて嬉しいと思うか?」
「うんにゃ!うれしくねぇ!」
「だろう?」
「でもさぁ、ただでさえ落ちつかねぇんだからさぁ。」
「僕が天宮家の養子だからですか?」
「あぁそうだ。万一に美咲がお前を好きになってしまったり、お前が美咲を好きになって美咲を押し倒し・・・・・・・
じゃない、美咲に告白して付き合うことになったりしたらって思うと・・・・・・・」
「『押し倒したり』のところは明の願望だろう?」
「うっ・・・・・・!」
うわ!明ってそんな事を考えてたの?って当たり前か。
私も考えたこと無いといえばうそになるし。といってもキス位だけど。ってことは、明って本当に私のこと好きなの?
でも、そうなるとのの子ちゃんはどうなるの?
「まぁいいか。これで明がちゃんと美咲が好きなんだとわかったし。」
「だろ!?美咲は俺が嫌いなのかなぁ?」
「それはありえません。だからとっととくっついちゃってください。」
「「は?」」
【明の心の声】
ん?今声がもう一つあったような・・・・・・・・
きのせいか?
「美咲。いつまで隠れてるつもりですか?」
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