《MUMEI》

雨靄のなか、三人の遺体を乗せた車列が遠ざかってゆくと、集まっていた参列者達が次第に散会する――…。




しずか「ねぇ……リューク…。


…アナタにお願いがあるの…。」



私は拡げた傘で顔を隠すと、小声でリュークに話しかけた。



リューク「ん?……なんだ…?」



しずか「ドラミちゃんが、すぐに私の正体に気付くとは思えないけど、油断は禁物だわ。


…今日から暫くの間、のび太さんのパパとドラミちゃんを見張って頂戴…。」



リューク「え!?……何故オレが!?」



死神の大きな眼が、ギロりと私に向けられる!



リュークは耳まで裂けた口を歪ませ、面倒臭そうな声を発したの。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫