《MUMEI》 しずか「リューク……。何か動きがあったら、すぐに報告して頂戴…。」 リューク「あぁ……分かってるさ。」 ――――…ファサッ……… リュークは翼を広げ、秋雨の中を黒い車列を追いかけて羽ばたいて行ったわ。 私がその後ろ姿を見送っていると――… 出来杉「…しず……いゃ…キラ様…… ……この後は、どうするんだい…?」 出来杉さんが不安気に話しかけてきた。 私はチラリと彼を見やると――… しずか「ドラミちゃんも、いずれ消えてもらうわ…。」 …簡潔に意図を伝えるだけだった…。 出来杉「だろうね…。彼女が持っている秘密道具も僕らにとっては厄介な存在だ…。」 秋雨したたる中、二つ並んだ傘の下で私達は密談を交した――…。 前へ |次へ |
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