《MUMEI》
三つのブリッド
―――…そんな時……




スネオ「おーい、しずかちゃん。」



ジャイアン「出来杉ィ。」



私達を呼び止める、二人の男児の声があった…。




私と出来杉さんは、素早く普段の顔に戻る――…。



振り向くと其所には、ずんぐりとした体型のガキ大将と、ひ弱そうな腰巾着の姿があったの。



しずか「武さん、スネオさん…。」



武さんの後ろには、恥ずかしそうに隠れるジャイ子ちゃんの姿もあった。



ジャイアン「まさか、のび太が、こんなことになるなんてなぁ…。」



スネオ「ダメなヤツだったけど……やっぱり、居なくなるのは寂しいよ…。」



彼らは、のび太さんを殺した犯人が私だということなど思いもせず、悼みの話題を振ってきた…。

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