《MUMEI》
長い長い一日22
その後神澤と微妙なやりとりをしながら、向かった先は


生徒会室だった


本当は帰りたかったけど


真っ直ぐ帰りたかったけど!


一応、補佐、だし


神澤は書記だし


「失礼します」


無駄に豪華な扉を開ける


「遅かったな」


誰のせいだ、誰の!


バ会長は、書類をチェックしていた


「「僕達以外の補佐は帰っちゃったよ」」


双子先輩が


気のせいかもしれないけど


ちょっとバカにしたように笑った


「…すみません。いろいろあって。

バ… 、会長と一ノ宮先輩なら理由わかると思うけど」


思わずバ会長と言いそうになり


バ会長に、睨まれた


「そうだね。お茶だけいれてくれる?

そうしたら、帰っていいからさ」


クスクスと、笑いながら、一ノ宮先輩が言った言葉に


「はい」


即答し


優しいなー


とか、思った俺は


…馬鹿だった


その後


一ノ宮先輩の美貌を保つ為にブレンドされたという紅茶をいれるのに


双子先輩から事細かく指示や、ダメ出しをくらい


かなり、時間と精神力を浪費した俺は


もう、フラフラだった

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