《MUMEI》
長い長い一日23
やっっと! 寮に着いた!


やっと、帰ってきた!


後は、食堂で夕飯食べて風呂入って寝るだけだ!


それ以外はしねーぞ、俺は!


固く決意し、寮に入…


ろうとして、今更、気付いた


「何で神澤、いるんだ?」


お前、生徒会寮だろ?


「誠、フラフラ、心配」


いや、確かにフラフラだけど


「もう大丈夫だから」

「や」

「『や』って」

「心配だから、寝るまで手伝う。

ご飯も着替えもお風呂もトイレも手伝って、添い寝する」

「な、何言ってんだ」

「する」

「しなくていい。帰れ」

「嫌」

「あのなぁー…」

「高橋君?」





「門脇さん」


今日は、父親の方だった


「どうかしたんですか? …神澤君?」


門脇さんは、神澤を見て驚いていた


そりゃ、そーだろな


コイツは生徒会寮に住んでるんだし


「すみません。ついてきちゃって…」

「俺、今日から誠の部屋に住む」


「「は?」」


思わず門脇さんとハモる


「住む」

「勝手に決めんな!」


俺は同意してねーぞ!

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫