《MUMEI》
最悪の目覚め2
それでも寝たのは、朝方だった


おかげで、目覚めは最悪


滅茶苦茶、眠い


今日から授業あるのに!


セツの大馬鹿野郎!!


もし会ったら、ぶっ飛ばす!


イライラしながら、着替えて扉を思いきり開けた


ゴンッ!


「あ…?」


今、何か


「あ、朝から、…痛い、…い、…イイ」

「…おはよう」


また、お前か変態


…と?


「お、おはよ、高橋君」

「おはよーゴザイマス、先輩」

「おはよう。珍しいな」


つーか、皐月と和彦とは、朝会うのは初めてだった


にしても…


「距離あるな」

「変態がいるから」

「か、和彦、そんなきっぱり」


焦りながらも、皐月は訂正しなかった


…うん、わかるよ


「変態、公認…フフフ」


変態ドMだもん、コイツ


「で? 何か用か?」

「昨日、…皐月守ってくれたみたいだな」

「まぁ、…一応」

「ついでに、藤澤を惚れさせたらしいな」

「それはしてない」

「あぁ、無自覚だったな」


和彦の言葉に、皐月が頷く


…なんなんだ、皆して


寝不足で、イライラが募っていくのがわかった

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