《MUMEI》 最悪の目覚め3「まぁ、とにかく今日の昼も皐月をよろしくお願いします」 「ご、ごめんね高橋君」 「別に」 やべ、そっけなくなった 「寝不足、なんだ」 慌てて言って、その場を後に ガシッ! …しようとして、腕を変態に掴まれた 「何だよ、俺は今機嫌が…」 「うん。悪いねー、眠いよねー だから、僕と二度寝しない? 膝でも何でも貸すよ?」 「悪いけど、授業サボる気無いから」 「真面目だなー。ね、夕飯の事、聞いた?」 夕飯? 「僕が、食堂行くって」 「あぁ」 そう言えば、渚さんが言ってたな 「僕、一人じゃちゃんと食べられないんだ。 …いろいろあって」 「…で?」 「つ、冷たい!でもそこがステ」 「で?」 マジで今、余裕ねー 「食べる時、手伝ってくれる?」 この時の俺は最悪な目覚めで イライラして 会話も面倒だった だから 「夕食の時間が一緒になったらな」 そう言って、変態の腕を振りほどいた 「うん!」 そして 変態が嬉しそうに 何かを企んでいるのに気付かずに 食堂に向かった 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |