《MUMEI》
気付いたこと
そんなこんなで二時間、僕らは歌い続けた。とは言っても、僕は歌をほとんど知らないから悠一が一人で歌う方が多かったんだけど。


それでも僕は、久々にの外出に楽しいと感じていたし、悠一に感謝もしていた。




帰りも運良く誰にも気付かれず、僕は無事に部屋へと戻ることができた。





「悠一、今日は本当にありがとな。楽しかったよ」

「どーいたしまして。また行きたいときには連れてってやるからな」

「ん、頼んだ」

「んじゃ、俺は戻るから。またな!」

「おう、またな!」





去って行く悠一の背中を見送りながら、僕はある気持ちに気付き始めていた。



それは、決して叶うことのない想い。










僕は、悠一が好きなんだ…

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