《MUMEI》
仲良く登校3
「高橋君て、肌キレイだよね。近くで見たら、結構女顔だし」


ギク


「そ、そうか? 相楽の方が可愛いけど」

「そ、そんな」

「おい、早く行くぞ。変に注目も浴びたし」


注目?


「わ」


改めて、周りを見ると


俺達三人がいるソファーを囲むように、人だかりができていて


顔が赤い生徒が何人かいた


俺、殺気とかは敏感なんだけど、このテの視線は気付かないんだよな


おそらくこの視線は


美形の修治と


可愛い相楽に対する


好意の視線だ


「悪かったな二人とも。俺のせいで注目浴びて」


俺が、クマなんか作ったから


じっとしてる間に二人のファンが来ちゃったんだろうな


「あれ? 高橋君、自覚あるんだ」

「やっとか」


? 何だよ


「俺にだって、二人が美形だって事わかってるぞ」



なのに、何で


「そんながっかりした顔するんだ?」


しかも、二人してため息つくし!


二人の態度にムカつく俺は


「あの庶民、結構可愛いじゃん」


そんな声がいくつも聞こえていた事を


全く知らなかった

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫