《MUMEI》
昼休み
「神澤君は、生徒会役員だから、授業免除認められてるからね」


昼食を広げながら、皐月が説明してくれた


和彦が言ったように


今日も俺は教室で


神澤・皐月・藤澤と昼食をとる事になった


藤澤も、そのつもりだったらしく


今日も重箱で


ちゃんと、四人分のお茶まで用意してくれていた


「授業免除って、テストとか大丈夫なのか?」

「平気」


そんなに頭いいのか…


しかし、勉強しなくていいって


「何の為に学校来てるんだ?」

「誠に会う為に」

「俺に会う前もここにいただろ?」


神澤は


というか、ほとんどの男子生徒は初等部から鳳凰学園に通っていると


誠治さんから聞いた


それに、たまに入る外部生のほとんどが


ホモばかりの特殊な環境に耐えられず自主退学してしまうと


楓校長が、笑いながら説明していた


…全然、笑えなかったけど


「でも、授業は出てなかったよ。教室にもほとんど来なかったし」

「うちの生徒会役員と風紀委員会役員もそうですよ」

「特別待遇だよね」

「ですよね」


皐月と藤澤は、お互い恋愛感情を挟まないと、気が合うようだった

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