《MUMEI》
昼休み3
食べたら、トイレに行きたくなった


実はトイレ、正体バレるかもと心配だったんだけど


全然、心配なかった


何故なら


いわゆる『受け』の連中は、皆個室を使用してるのだ


まぁ、俺は受けじゃねーけど


微妙なラインらしい俺が個室を利用しても、誰も何も言わなかった


ふー、スッキリ!


ガチャッ


「「あ」」


相楽


やっぱり相楽も個室なんだ


一緒に来た皐月も、個室だしな


「高橋君、個室なんだ」

「あー、何か、神澤に強く勧められて…」


自分も望んだっていうのはおいといて


別の理由を言った


嘘じゃ、ねーし


「高橋君は、受けになるの、抵抗無いの?」

「別になる気はねーよ」

「…そう」


相楽の表情は微妙だった


「バ会長相手に受けになる事だけは無いからな」

「会長は、気に入ってるみたいだよ。

高橋君が食堂来ないの気にしてたし」


マジか


…けど


「俺、バ会長苦手だし」


俺様は、好きじゃねーし


「そっか」

「誠、まだ?」

「おー、今行く。相楽は?」

「僕は、化粧直してから行くよ」

「そっか」

「うん。またね」

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