《MUMEI》

「そういえば、この蜂蜜、人麿さんの奥さんが教えてくれたんだよ。」

マロージャーに蜂蜜の組み合わせとか、くまさんだし。


「……二郎、いつの間にそんな仲良しになってるの?」

やだ、ちょっと嫉妬しちゃうだろ。


「可愛いじゃない奥さん。人麿さんのためにローカロリーのレシピ勉強してるから。教えてあげたりしてるくらいだよ。」

なんだ、ママ友達か。


「二郎だって可愛いよね。」

可愛いし、綺麗だし、色っぽいし。


「それ、喜ぶとこ?」

眉をひそめた。


「そういえば、郵便来てたよ。これは大学のかな?」

見え易いように二郎の肩に手を回しながら目の前に封筒を差し出す。


「……楠元気かな。」

楠とは二郎の大学時代の友人である。


「あんまり健康ではなさそうだったよな。」

ひ弱そうなイメージだが実は実家が道場だった。


「結婚したみたいだし。」

あの、門下生だったふとましい彼女と結ばれたか。


「投げられてないといいな……。」

浮気しようものなら恐ろしいことに。


「今、楠も忙しいよね。教員免許取って名門私立中学校の教諭だし。」

似合わない……、笑ってしまった。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫