《MUMEI》
着替え3
「ほら皆、そろそろ着替えないと。真中君みたいに」


え…


「皐月!?」


いつの間に!?


「エヘヘ」


笑うと可愛いな


…じゃなくて!


俺も着替えないと!


慌てて制服を脱ぎ始める


何かキャーキャー聞こえるけど


下着は見られても女だとバレねーし


遅刻したら困るから、手を止めず、着替え続けた


「大胆だね、高橋君」


相楽はちょっと照れながら


あまり肌を見せないように


女子みたいに着替えた


「別に、普通だろ」


男なら


「うーん、…会長は当たり前に上半身裸とかなるからねー」

「だろ」


それに比べたら、俺はマシだ


「けど、ちょっと刺激強すぎるかな」

「ん?」

「特にフリーの子は」


相楽が指をさすと


真っ赤になって固まってる男子達が見えた


「着替えないと、遅れるよ」

「「う…うん」」


声をかけると、慌てて動き出した


「これ見たら、…ますますたらしって神澤君が言いそう」

「生徒会以外にも落としてるの?」

「うん。寮長とか、僕の相手とか…」

「…へぇ」


そんな皐月と相楽の会話は俺には聞こえていなかった

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫