《MUMEI》

「中に入れ、ボスがお待ちだ。ヨイチとやら…」


現れた大男は、僕を妖怪屋の中へと呼び込む


やはり普通じゃないよ


『妖怪屋本舗』…


日常の生活で、こんな大男を見る事なんてない


ましてやボスって何?

カタギじゃないのか?

…まぁ、この人がカタギである事の方が不思議だ


期待より数倍上の
ドキドキ感…


そして、その数十倍の
恐怖感…


「ここで待ってろ。ヨイチとやら…」


案内されたのは、応接室らしき部屋…


高級そうなソファーに座り、ボスの到着を待ちながら辺りを見回す




飾られた日本刀…

西洋の甲冑…

ドクロのアンティーク…


統一性もへったくれもないインテリア達が部屋を埋め尽くしている



「何か面白いものでもあった?」


何の気配もなく現れた背後からの声にビクッとしながらも慌てて振り返る


「あら?驚かせちゃったかしら?」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫