《MUMEI》

「あーもう何だよ!?」


苛立って振り返ると、
我先にと俺に群がり寄る看護婦さん達。


その中で先程のミニスカ看護婦が言った。


「サインくれない?」


ゆったりとした足取りでこちらに近付いて来る。


第3ボタンまで外して腕組みをし、
やたら胸を強調している。


正直、目のやり場に困った。


そんな俺に気付いたのか、
ミニスカ看護婦は俺と数センチ程まで近付く。


そして上目遣い。


「駄目?」


幾ら大人の魅力を武器にしたってなぁ……。


「…あのなぁ。」


飽きれた溜め息と共に前髪をかき上げた。

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