《MUMEI》

「…もう駄目。

押し倒していい?」


「はぁ?

サインの話だったろ?」


「そうだけど、
あんな色っぽい仕草されちゃったら、
こっちはたまんないわよ。」


看護婦さんたちはうっとりとした眼差しで、
俺を見つめている。


「…?

俺なんかしたのか?」


「やだ、無自覚なわけ?」


「……?」


クエスチョンマークが頭に幾つも浮かぶ。


ミニスカ看護婦はニヤリと口端を吊り上げた。


「ヤバい。

ちょータイプかも。」


…ヤバい。

ちょー危険かも。

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